重量が正しいかを確認する必要性

おもりは、定期的に性能を確認しておく必要があります。過酷な環境で使われている分銅の場合、誤差が生じている可能性も否定できないからです。正確な重さを示せないようでは困りますから、確認しておくのが望ましいです。例えば、300グラムと明記された分銅があるとします。天秤の片側に300グラムの分銅を乗せて、もう片方に車の部品を乗せたとします。両者が釣り合っていれば、後者の車の部品は300グラムのはずです。しかし長く使い続けた分銅の場合、数字が間違っている可能性も否定できません。物が付着しやすい場所で使用されている分銅ですと、本来よりも重くなってしまう可能性があります。色々な物が付いた結果、310グラムの分銅になってしまう事も実際あります。そのような誤差が生じてしまうと、色々な問題点が出てきます。ですから定期的に分銅の性能を確認して、数字が正しいかどうかを確かめる必要があります。

誤差があるかどうかを国際的な基準で確認する

どうすれば誤差を確認できるかというと、JCSSの校正という方法があります。JCSSには、多くの事業者が登録しています。その専門の事業者に分銅の性能を確かめてもらう訳ですが、基本的にはJCSSが認めたおもりが使われます。国際的に認められた分銅が使用されて、重さの比較を行います。その他にも色々な観点から分銅の性能を確認して、誤差があるかどうかを確かめていく訳です。校正を行ってみた結果、特に何も問題が無いと判断されれば、上述の300グラムの分銅は「間違いなく300グラムの重さ」である事が証明されます。ちなみにその確認作業が行われた後には、証明書も発行されます。証明書付きの分銅ですから、国際的な基準で認められていることを証明できるようになります。ちなみに確認してもらうためには申し込みの手続きが必要ですし、費用もかかります。

定期的に重さを確認するのが望ましい

なお、おもりの校正は定期的に実施するのが望ましいです。あまり期間を空けてしまいますと、様々な問題点が起こり得るからです。例えば作られてから20年も経過している分銅の場合、色々な物が付着している可能性も、大いに考えられます。それでは上述の310グラムのような状態になってしまいかねません。20年も経過した時に重さを確認するのではなく、2年や3年などの短いスパンで確認しておく方が、誤差が生じるのを防ぎやすくなります。

電気のプロだけが集まる日電険は、高度な技術力と皆様からの信頼を武器に、日々安心で安全に電気を供給出来るように努力しております。 当社では、電気の適正な取引を目指すために取引用電気計器の検査や電気基準の維持、電気計測に関する研究を行っています。 おもり校正(JCSS校正)ならJEMIC日本電気計器検定所